gihodo shuppan
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書籍詳細
 
環境に配慮したい気持ちと行動
−エゴから本当のエコへ−
和田安彦・三浦浩之共著
A5・188頁 / 2090円
発行年月日 : 2007年5月
ISBN : 978-4-7655-3419-2
 

内容紹介
「リサイクル」,「省資源・省エネ」に取り組むのは至極当り前の時代になっている。だが自己満足に陥っていることはないだろうか。快適に暮らしたいという欲求(エゴ)と,環境との共生(エコ)を両立するために何が必要かを客観的に考える必要がある。本書では,私たちの生活に密着し,かつ「エゴ」な生き方,考え方の結果が如実に表れている「ごみ」をめぐる環境問題に焦点を当て,そこに生じている「エゴ」と「エコ」の関わりについて述べ,積極的に楽しく行動を起こしてもらうためのアプローチを考える。
 
目次
まえがき−環境の大切さは浸透しているのか?
第1章 リサイクル促進を目指した分別細分化によりもたらされた意識変化
 1.1 はじめに
 1.21 環境問題への意識と環境配慮行動
 1.3 分別収集による市民の意識変化,行動変化の構造
  1.3.1 調査方法
  1.3.2 環境配慮的意識形成と行動実践との連関モデル
  1.3.3 分別収集実践による意識変化の分析
  1.3.4 ライフスタイルの環境配慮型へのシフト
  1.3.5 分別細分化によりもたらされる意識変化
 1.4 分別収集細分化により生じる異物混入
  1.4.1 分別収集実施による異物混入状況の変化
  1.4.2 分別排出行動と住民意識
  1.4.3 分別収集実施地区と未実施地区の住民意識の違い
  1.4.4 異物混入が生じる理由と対応策
第2章 市民が受け入れられるリサイクルとは−PETボトルリサイクルから考える
 2.1 PETボトルリサイクルの現状と課題
  2.1.1 現  状
  2.1.2 PETボトルのリサイクル
 2.2 PETボトル再商品化製品が市民に受け入れられるための製品開発のあり方
  2.2.1 PETボトルのリサイクルに対する市民の意識
  2.2.2 PETボトル再商品化製品に対する意識
  2.2.3 PETボトル再商品化製品購買における判断要素
 2.3 PETボトルのリユースとケミカルリサイクル
  2.3.1 わが国におけるPETボトルのリユースとケミカルリサイクルの現状
  2.3.2 PETボトルのリユースとケミカルリサイクルの受入れ意識
  2.3.3 リユースPETボトルの受入れ意思が弱い要因
  2.3.4 PETボトルリユースを進めるには
 2.4 PETボトルのリサイクル,リユースの環境へのやさしさ評価(ライフサイクルアセスメント)とコスト評価
  2.4.1 ライフサイクルアセスメント(LCA)
  2.4.2 ライフサイクルコスト(LCC)
  2.4.3 PETボトルのリサイクル,リユースの環境へのやさしさとコスト評価
第3章 環境へのやさしさと性能をバランスしていくこと
 3.1 はじめに
 3.2 総合的商品価値評価システム
  3.2.1 総合評価の基本的考え方
  3.2.2 商品価値総合評価の考え方
  3.2.3 商品価値の総合評価
  3.2.4 性能優秀度の評価
  3.2.5 環境調和度の評価
 3.3 自動車用ホイールのケーススタディ
  3.3.1 アルミホイールとスチールホイール
  3.3.2 相対的性能優秀度の評価
  3.3.3 環境負荷の算出
  3.3.4 環境調和度の評価
  3.3.5 ホイールの総合商品価値評価
 3.4 購買者による商品価値の相違
  3.4.1 自動車愛好家による性能重要度評価
  3.4.2 購買者層による総合商品価値評価の相違
  3.4.3 ホイールの総合商品価値評価の向上
 3.5 ま と め
第4章 住環境とごみ処理施設建設受入れ意識の関係
 4.1 NIMBYという考え
 4.2 調査対象地域
  4.2.1 大阪市城東区A地区
  4.2.2 吹田市千里ニュータウンB地区
  4.2.3 大阪市福島区C地区
 4.3 調査方法と調査内容
  4.3.1 調査方法
  4.3.2 調査内容
  4.3.3 調査票回収状況
 4.4 最新鋭の廃棄物中間処理施設への建替えへの考え
  4.4.1 最新のごみ処理施設への建替え
  4.4.2 施設建替えで気になる事項
  4.4.3 施設建替えにおける不安感を取り除く方法
  4.4.4 施設建替え時に併設してほしい施設
  4.4.5 地区還元施設併設による建替え意識の変化
  4.4.6 供給サービス形態による中間処理施設建て替えに対する意識の相違
  4.4.7 希望するエネルギー供給量
 4.5 他地域での施設立地に伴うエネルギー供給に対する意識
  4.5.1 処理施設立地地域でのエネルギー供給に対する意識
  4.5.2 処理施設立地地域でのエネルギー供給量に対する意識
  4.5.3 エネルギー供給割合との関連
 4.6 各地区住民の廃棄物中間処理施設等に対する意識
 4.7 ごみ処理施設建設における融和策
 4.8 ま と め
  4.8.1 中間処理施設立地の賛否
  4.8.2 地区還元施設併設による意識の変化
 回答者属性
第5章 環境への意識とNIMBY意識の関係
 5.1 はじめに
 5.2 廃棄物処理施設近隣住宅へのエネルギー供給の意義
 5.3 環境や廃棄物中間処理施設などに対する意識の実情
  5.3.1 環境や生活に関する意識
  5.3.2 廃棄物中間処理施設および環境に関する知識の獲得状況
 5.4 廃棄物中間処理施設立地に対する意識の形成要因解析
  5.4.1 ごみ問題に関する知識と施設立地への意識の関連
  5.4.2 中間処理施設からのエネルギー供給の認知と施設立地への意識の関連
  5.4.3 ごみ分別への意識と施設立地への意識の関連
 5.5 便益の提供による意識の変化の要因解析
  5.5.1 提供する便益内容との関連
  5.5.2 ごみ処理に関する知識との関連
  5.5.3 施設建替えに対する意識との関連
  5.5.4 見返り施設設置に対する意識
 5.6 施設に対する意識の形成要因とその変化要因
  5.6.1 廃棄物中間処理施設立地に対する意識の形成要因解析
  5.6.2 便益提供による意識の変化の要因解析
第6章 人々に受け入れられるごみ処理施設となるには
 6.1 廃棄物中間処理施設の新たな位置付けの提案
  6.1.1 NIMBY対応としてのエネルギー等地域還元のもたらす影響
  6.1.2 地域・地球環境問題対応の環境創出施設としての住民受入れへ
  6.1.3 “廃棄物”,“処理”という意識からの脱却
 6.2 廃棄物処理施設のNIMBYからの脱却
  6.2.1 循環型地域形成施設
  6.2.2 不信感・不安感の解消
  6.2.3 廃棄物施設のNIMBYからの脱却
おわりに
索  引
Copyright