gihodo shuppan
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書籍詳細
 
建築音響
〜 反射音の世界 〜
久野和宏・野呂雄一編著
A5・294頁 / 4070円
発行年月日 : 2005年5月
ISBN : 4-7655-3409-X
 

内容紹介
建築音響学の物理的基盤を形成する残響場について,さまざまな視点からモデル化と定式化を行い,その具体的な応用を紹介する。前半では,残響や拡散の概念とそのモデル化,および定式化に関する基礎的な理論を中心に解き明かし,後半では,残響理論のさまざまな問題への応用事例と,今後の展望について記述。建築音響を志す学生,残響理論とその応用に関心を寄せる研究者・技術者,環境問題に携わる行政部局の担当者,建設業者・コンサルタント業者必携の書。
 
目次
第1章 拡散音場とは?
1.1 自由音場と残響場
1.2 拡散音場のイメージ(素描)
1.3 拡散音場と音場の複雑さ

第2章 Sabineの拡散音場と残響理論
2.1 拡散音場における音の強さと強度
2.2 残響場の成長,減衰過程
2.3 残響場と放射場の関係(相反性)

第3章 音線法による残響場の理論19
3.1 閉空間における音線の衝突(反射)過程
3.1.1 3次元閉空間に対する平均自由行程
3.1.2 2次元閉空間に対する平均自由行程
3.1.3 1次元閉空間(平行壁面間)に対する平均自由行程
3.2 衝突(反射)過程に伴う音線強度の減衰
3.3 定常場の受音強度
3.4 残響場の成長と消滅

第4章 鏡像法と残響場の理論
4.1 音源分布の平滑化(イメージ拡散法)
4.2 定常場の特性
4.2.1 3次元閉空間(室空間)内の定常場
4.2.2 坑軸に沿っての距離減衰
4.2.3 平行壁面に沿っての距離減衰
4.3 残響場の特性
4.3.1 室内の残響特性
4.3.2 坑内の残響特性
4.3.3 平行壁面間の残響特性
4.3.4 残響場の成長過程
4.4 近距離場(実音源近傍)に対する補正
4.4.1 室内の音場に対する補正
4.4.2 坑内の音場に対する補正
4.4.3 平行壁面間の音場に対する補正
4.5 まとめ

第5章 波動論に基づく室内音場と残響場の理論
5.1 波動方程式とその解
5.2 2乗音圧の空間平均
5.3 2乗音圧の空間・集合平均
5.4 残響場の空間・集合平均
5.4.1 ホワイトノイズ駆動に対する残響場
5.4.2 バンドノイズ駆動に対する残響場
5.5 残響波形の集合平均とインパルス応答波形の2乗積分
5.6 Mode theoryとRay theory
5.7 残響レベル波形の曲がり

第6章 拡散場の確率・統計的モデル
6.1 ランダムな平面波よりなる音場
6.1.1 音圧分布
6.1.2 音圧の空間相関
6.1.3 音響エネルギー流の分布
6.2 ランダムな球面波からなる音場
6.3 残響場に対する確率・統計的視点

第7章 残響場の複雑さ
7.1 複雑さの尺度とエントロピー
7.2 残響場のエントロピー
7.3 多重反射音に基づくエントロピー
7.4 連続反射過程に基づくエントロピー
7.5 固有振動モードに基づくエントロピー
7.6 音場の拡散度とエントロピー

第8章 残響場内の物体の周りの音場―物体によるランダム入射波の散乱
8.1 拡散音場内に置かれた円板の周りの音場
8.1.1 扁平回転楕円体による単一平面波の散乱
8.1.2 扁平回転楕円体によるランダム入射波の散乱
8.1.3 円板のまわりの音場
8.1.4 計算結果
8.1.5 実測との比較
8.2 高周波領域における近似法
8.2.1 円板の周りの音場
8.2.2 帯状板の周りの音場
8.2.3 無限平板に対する音場
8.2.4 実測との比較
8.3 まとめ及び検討

第9章 室内の音圧分布
9.1 イメージ拡散法による音源の平滑化
9.2 実測との対応
9.2.1 測定場所
9.2.2 受音レベルの距離減衰特性の測定
9.2.3 測定結果ならびに計算値との比較
9.3 まとめ及び課題

第10章 室開口(窓)からの音の放射
10.1 反射音の拡散放射
10.2 直達音の回折放射
10.3 放射場の合成
10.4 実測との比較
10.5 あとがき

第11章 建物の防音性能
11.1 室開口(窓)からの音の入射
11.2 窓開放時の建物の防音性能
11.3 窓を閉じた時の防音性能
11.4 窓開閉時の防音性能の関係
11.5 道路に面する窓の防音性能
11.6 実測との対応
11.6.1 計算式による防音性能のシミュレーション
11.6.2 実測値とシミュレーション結果との比較
11.7 まとめ及び課題

第12章 廊下にそっての騒音伝搬
12.1 音場の解析
12.1.1 イメージ法
12.1.2 イメージ拡散法
12.1.3 計算結果の比較
12.2 実測との対応
12.3 まとめ及び課題

第13章 トンネル内における衝撃音の伝搬
13.1 イメージ拡散法による音源分布の平滑化
13.2 エネルギーインパルスの伝搬特性
13.3 坑内における一般の音響伝搬
13.4 坑内の残響特性
13.5 総暴露量
13.6 室及び平行壁面の応答

第14章 吸音ルーバーによる騒音対策
14.1 吸音ルーバーとは?
14.2 吸音ルーバーの実状
14.3 吸音ルーバーの音響特性
14.4 挿入損失
14.5 吸音ルーバーの遮音性能
14.6 透過損失TLの算定方法
14.7 検討
14.7.1 音源が屋外,受音点が室内にある場合
14.7.2 掘割道路に対する吸音ルーバーの挿入損失

第15章 街路に沿っての騒音伝搬
15.1 道路及び沿道建物に関するモデル
15.2 拡散場に基づく取扱い
15.3 反射場に対する修正及びその影響
15.4 高架道路併設の影響
15.5 イメージ法に基づく検討
15.6 まとめ及び課題

第16章 道路背後地への騒音の伝搬―建物による減音効果
16.1 建物群のモデル
16.2 伝搬過程の定式化
16.3 建物高さの影響
16.4 模型実験との比較
16.4.1 模型実験の手法
16.4.2 予測値と実験結果の比較
16.5 まとめ

第17章 高架構造物音の発生メカニズム
17.1 高架構造物音の発生の概要
17.2 構造物の運動方程式
17.3 床版の縦振動の解析
17.4 床版の音響放射
17.5 高架構造物音による単発騒音暴露量
17.6 ユニットパターン
17.7 高架構造物音による等価騒音レベルLAeq
17.8 まとめ及び課題

第18章 高架橋における車両走行と低周波音の発生
18.1 床版のたわみ振動の方程式
18.2 加振力f(t)
18.3 接触面の凹凸によるたわみ振動
18.4 ジョイント段差によるたわみ振動
18.5 車両の加重によるたわみ振動
18.6 たわみ振動に関する相互比較
18.7 たわみ振動による音響放射
18.8 低周波音の時間・周波数特性
18.9 まとめ及び課題

第19章 鏡面反射と乱反射
19.1 完全乱反射体
19.2 平面波の散乱
19.3 球面波の散乱
19.4 円筒波の散乱
19.5 有限長線音源からの入射波の散乱

第20章 障害物空間における残響(音の拡散と減衰)
20.1 音響エネルギーの時間・空間分布
20.2 平均自由行程と衝突周波数
20.2.1 平均自由行程li
20.2.2 衝突周波数νi
20.3 拡散係数σ2i0(t)
20.4 定常場における音響エネルギー密度
20.5 非干渉性線音源の場合
20.6 直達音の影響
20.7 室内の残響場への適用
20.8 Sabineの残響式
20.9 Eyringの残響式

第21章 統計音響学のススメ―道路交通騒音から室内音響まで
21.1 道路交通騒音のモデル
21.2 環境騒音のモデル
21.3 室内音場のモデル
21.4 音場の解析法
21.5 道路交通騒音の解析
21.6 環境騒音の解析
21.7 室内音場の解析
21.8 まとめ
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