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書籍詳細
 
資源循環再生学
−資源枯渇の近未来への対応−
近藤隆一郎・小山智幸ほか著
A5・210頁 / 2640円
発行年月日 : 2008年4月
ISBN : 978-4-7655-2513-8
 

内容紹介
21世紀の住環境を考えるとき,生態系との共生を抜きにしてこれを語ることはできない。本書は,第1部「持続可能な社会の構築と循環再生」で自然界と人間社会における物質循環の構造を踏まえ,持続可能性を評価するための指標について述べた上で,都市の道路事業における物質フローの推計および事業の効率性の評価事例を紹介し,つづく第2部「資源循環再生学各論」で各分野におけるリサイクルの現状と課題を述べる。
 
目次
第1部 持続可能な社会の構築と循環再生

第1章 人間と自然との間の物質循環
 1.1 自然界における物質循環
  1.1.1 水の循環
  1.1.2 炭素循環
  1.1.3 酸素循環
  1.1.4 窒素循環
  1.1.5 リン循環
  1.1.6 硫黄循環
  1.1.7 鉱物資源
 1.2 社会経済システムと自然界との間の物質循環
  1.2.1 物質フロー会計
  1.2.2 わが国における人間活動と環境の間のマテリアルバランス

第2章 持続可能な発展と物質循環に関する思想,理念
 2.1 目指すべき持続可能な発展の目標
  2.1.1 環境保全と持続可能な発展に向けた基本理念
  2.1.2 ディープ・エコロジー
 2.2 持続可能性と物質循環にかかわる原則
  2.2.1 環境問題の不確実性と予防原則
  2.2.2 源流管理による対策
  2.2.3 拡大生産者責任

第3章 持続可能性と物質循環に関する評価指標
 3.1 資源の有限性,環境容量の考え方
  3.1.1 最大可能持続生産量
  3.1.2 環境基準と環境容量
  3.1.3 エコロジカル・フットプリント
 3.2 経済指標と環境負荷の比に基づく効率性評価指標
  3.2.1 資源生産性  17
  3.2.2 ファクター4,ファクター10
  3.2.3 環境効率改善指標(デカップリング指標)
 3.3 経済指標と環境負荷の差に基づく評価指標
  3.3.1 環境調整済国内純生産
  3.3.2 スループット方程式
 3.4 環境保全の費用と便益に着目した評価
  3.4.1 費用便益分析
  3.4.2 環境会計

第4章 わが国の道路建設における物質フロー分析の事例
 4.1 道路建設・修繕の工法,投入資材,副産物
 4.2 路盤建設における物質フロー分析の方法
  4.2.1 新材の投入量
  4.2.2 再生材の投入量
  4.2.3 物質フロー分析結果および考察
 4.3 土石系循環資源利用の適正化を目的とした道路アセットマネジメント
  4.3.1 分析対象とした補修現場および修繕工法
  4.3.2 道路修繕における土石系資源投入量
  4.3.3 道路修繕における純便益
  4.3.4 道路修繕の効率性評価
  4.3.5 推定結果および考察

第2部 資源循環再生学各論

第1章 地域水利用・循環論
 1.1 持続可能な水利用と健全な水循環
  1.1.1 生物の生存に不可欠な水資源
  1.1.2 水質汚濁問題の歴史的変遷
  1.1.3 水環境・循環の現状
  1.1.4 水環境・循環の再生に向けて
 1.2 統合的流域水マネジメント
  1.2.1 人間活動と流域水環境
  1.2.2 流域水マネジメントの定義とその目標像
  1.2.3 水循環再生への流域水マネジメント的アプローチ
  1.2.4 流域水マネジメントシステムの構築に向けて
 1.3 地域水施設による水環境保全と水環境再生
  1.3.1 水処理技術による水質変換
  1.3.2 水環境保全・再生に向けての地域水施設が果たすべき役割

第2章 資源循環論
 2.1 廃棄物問題と今後の展開
  2.1.1 廃棄物問題と対策の歴史
  2.1.2 廃棄物処理技術の展開
 2.2 持続型社会における廃棄物の循環資源化
  2.2.1 現代の資源問題
  2.2.2 資源の消費と資源循環
  2.2.3 資源問題解決のための循環型社会の構築
  2.2.4 循環型社会に不可欠な持続型環境技術
 2.3 鉱物資源とその循環
  2.3.1 鉱物資源とは
  2.3.2 鉱物資源の生成と布存状況
  2.3.3 鉱物資源をめぐる問題
  2.3.4 鉱物資源の循環
 2.4 建設生産における資源循環
  2.4.1 建設生産の特殊性と資源循環
  2.4.2 建設リサイクル法と資源循環
  2.4.3 建設副産物のリサイクルの現状と課題
  2.4.4 一般産業からの副産物の建設関連分野における有効利用

第3章 生態系循環論
 3.1 生態系の概念
  3.1.1 生物圏の単位―生態系―
  3.1.2 生態系の構成要素
  3.1.3 生態系におけるエネルギーと物質循環
 3.2 生態系からみた地球環境の危機
  3.2.1 生態系サービスと人類の将来
  3.2.2 人類による生態系の改変
  3.2.3 生態系の容量を超えつつある環境問題
  3.2.4 都市生態系
 3.3 生態系の汚染
  3.3.1 地球温暖化のメカニズム
  3.3.2 人工化学物質と生態系
 3.4 バイオマスと生態系
  3.4.1 バイオマスとは
  3.4.2 バイオマスの特徴
  3.4.3 なぜバイオマスの有効活用が必要なのか
  3.4.4 日本のバイオマス資源
  3.4.5 バイオエネルギー
  3.4.6 バイオマスの循環利用システム
  3.4.7 環境評価
  3.4.8 廃棄物の適正処理技術
 3.5 森林資源と生態系
  3.5.1 森林生態系の現状
  3.5.2 森林生態系を守るために
  3.5.3 森林炭素ビジネス
  3.5.4 森林資源の利用と森林への活力付与
  3.5.5 木質バイオリファイナリー
  3.5.6 キノコによるバイオマス変換
  3.5.7 木材資源のリサイクル
  3.5.8 木質バイオマスシステム構築におけるLCA的評価
 3.6 環境修復技術
  3.6.1 修復技術の分類
  3.6.2 バイオレメディエーション
 3.7 循環型共生社会への挑戦
  3.7.1 循環型共生社会とは
  3.7.2  循環型共生社会における生物資源の更新
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